７日付蘋果日報が中国のインターネットサイト「中国茉莉花革命」の情報を基に伝えたところによると、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下の中国子会社、富士康国際（ＦＩＨ）成都工場の男子宿舎で４日午後９時すぎ、従業員1,000人が２時間にわたって騒乱を起こした。
蘋果日報によると、２人の保安員が「泥棒」と叫んだところ、これをきっかけに普段から保安員に対して不満を持っていた従業員たちが、３～４棟の宿舎からゴミ箱や椅子、洗面器、爆竹、ペットボトル、ビール缶などを次々と階下に投げつけて宿舎施設を破壊、止めに来た保安員と管理人も追い払った。
最後は100人余りの警察官などが駆けつけて鎮圧、数十人が逮捕された。事件について鴻海の邢治平広報担当は、「詳細な状況を把握してからコメントする」と述べた。
同宿舎では昨年１月にも管理人に不満を持った従業員が騒ぎを起こしている。また、富士康の湖北省・武漢工場でも今年１月、賃金の低さや仕事内容などに対する不満から従業員100人以上が工場ビルの屋上に集結して「自殺する」とアピールする抗議事件が発生している。
