トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は26日、トヨタが若者向けに開発したスポーツカー「トヨタ86」３モデルを発売した。価格は122万9,000～129万9,000台湾元（約326万〜345万円）と、130万元を切る低価格に設定。今年の台湾向け割当台数は100台だが、今月初旬に開始した予約が予想をはるかに上回る600件に達したため、８月初旬に公開での抽選を行う方針だ。27日付工商時報が報じた。
トヨタ86は人気車種にもかかわらず、予約価格として１万1,000元の割引を実施し、若年層開拓への意気込みを見せた（和泰汽車ニュースリリースより）
和泰汽車の蘇純興総経理は、「トヨタブランドの客層はこれまで『家族を持つ保守的な中間層』というイメージが強かったが、「トヨタ86」の発売で若年層を引きつけ、新たな顧客層を開拓したいと述べた。
蘇総経理はまた、６月の台湾自動車市場について、現時点での新車登録台数と各メーカーの受注状況から、市場規模は前月を上回る３万2,000台超と楽観予測を示し、同社も市場シェア34％を達成できると語った。
