サファイアインゴットメーカーの鑫晶鑽科技（ＴＸＴ）は27日、同業の兆晶科技（テラクスタル・テクノロジー）との合併後初の株主総会を開き、郭莉莉氏を董事長に選出するとともに、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下の鴻揚創業投資から董事１人が選ばれた。28日付工商時報が伝えた。
鴻海集団はシャープへの資本参加を契機として、高輝度バックライトの需要増大を見込んでおり、鴻海集団との関係強化は、ＴＸＴの受注確保にプラスになるとみられる。ＴＸＴは今後、鴻海集団の販路を生かし、パターン化サファイア（ＰＳＳ）基板の市場シェア向上に努めていくことにしている。
ＴＸＴは現在、フル稼働状態で、７月には33％の生産増強を予定している。ＰＳＳ基板の生産割合は、第１四半期の30％から第２四半期には40％近くに上昇した。
このほか、中国では江蘇省張家港市に新工場を建設中で、来年にも完成を見込んでいる。
