自動車大手、裕隆集団傘下の自社ブランド「LUXGEN（納智捷）」が８月、初のセダン、「LUXGEN5 Sedan」を発売する。胡開昌・納智捷総経理は月間1,500台の販売が可能とみている。上半期の台湾市場での販売台数は4,000台余りと前年同期を下回ったが、セダンの投入により、今年通年の販売台数は昨年の１万3,000台を超えて過去最高となる可能性もあると期待している。６日付工商時報が伝えた。
胡董事長は上半期の不調について、景気低迷に加えて同業者間の値引き競争の影響や、ＭＰＶ（多目的車）とＳＵＶ（スポーツ用多目的車）に対する需要が一巡したためと説明した。しかし、競争力のあるセダンの投入で下半期の盛り返しは可能とみている。
一方、LUXGEN車の輸出については、今後低価格の中小型車が発売となれば大幅に伸びると強調、東南アジアや中南米、中東市場の開拓に貢献すると説明した。なお期待の高いロシア市場への参入については、▽完成車の輸出▽現地パートナーと共同での組み立て▽自社工場設置──のいずれを選択するか検討中と説明した。
胡総経理はまた、今後も新車開発に力を入れ、2020年までに少なくとも10車種を新たに発売する考えを示した。
