鴻海精密工業は13日、コネクター、パソコン筐体（きょうたい）などの部品、金属プレス、エネルギー管理などのシステム生産の各分野に合計１億4,600万米ドルを投資すると発表した。14日付経済日報が伝えた。
また、中国では河南省南陽市に新会社「富能新能源科技服務」を設立するとし、発光ダイオード（ＬＥＤ）事業に参入する姿勢を示した。投資額は3,500万米ドル。今後は他社との提携を通じ、ＬＥＤ街灯などの製品を生産する予定だ。鴻海は過去にもＬＥＤ事業への参入を目指したが、うまく軌道には乗らず、市場関係者は今回の再挑戦の行方に注目している。
市場関係者は、今回の設備投資計画のうち、部品に関してはアップルの新製品に対応する狙いとみられるが、それ以外にエネルギー管理事業、ＬＥＤ事業などが含まれているのは、鴻海が省エネ、環境保護分野に参入を目指す姿勢の表れと受け止めている。
