宏達国際電子（ＨＴＣ）は18日、米アップルがネットワーク管理などに関する特許を侵害されたとして、フロリダ州南部連邦地裁にＨＴＣを提訴したことに対抗し、アップルを逆提訴したことを明らかにした。19日付経済日報が伝えた。
今回の訴訟の発端は、米モトローラ・モビリティーが特許を侵害されたとして、2010年にアップルを提訴したことにある。アップルはモトローラを逆提訴する段階で、特許６件について、ＨＴＣも被告に含め、今年３月に同地裁に提訴していた。
ＨＴＣは今回、昨年11月に米ヒューレット・パッカード（ＨＰ）から埋め込み型ネットワークサーバでのネットワークサービスの設定、コンピュータネットワークの集中管理方法に関する特許２件を取得していることを理由に、アップルを逆提訴した。
ただ、ＨＴＣは先ごろ、別の特許訴訟でグーグルから使用許諾を受けた特許を盾にアップルを逆提訴したところ、米国際貿易委員会（ＩＴＣ）に訴えを却下されており、ＨＰの特許を通じた反論が認められるかどうかには懐疑的な見方もある。
ＨＴＣは「正式な訴訟手続きに入ったため、詳細についてはコメントを差し控える」とした。
