宏達国際電子（ＨＴＣ）と米アップルの特許紛争に関連し、アップルは「訴えに根拠がない」として、米国際貿易委員会（ＩＴＣ）に調査の中断を求めたもようだ。申し立て文書は非公開だが、ＨＴＣが２件の特許に関する情報を故意に隠しており、競争を阻害していると主張したもようだ。９日付工商時報が伝えた。
仮にＩＴＣがアップルの申し立てを認めた場合、ＨＴＣはアップルとの特許紛争で、ＩＴＣによる決定を待たずに敗れることになる。逆にＩＴＣが申し立てを却下すれば、ＨＴＣには勝訴の目が出てくる。
ＨＴＣは当初８件の特許について、アップルによる侵害があったと提訴したが、ＩＴＣはうち５件について、本来はグーグルが保有する特許だとして訴えを却下していた。このほか、ＨＴＣはＬＴＥ関連の特許１件の訴えを取り下げ、現在は特許２件について係争中となっている。
