台新金融控股は９日、米生命保険大手、ニューヨーク・ライフ・インシュアランスの台湾法人、国際紐約人寿保険の全株式を取得することを董事会で決議した。取得額は１億台湾元（約２億6,000万円）。台新金控は保険業への参入を果たすことになる。10日付経済日報が伝えた。
台新金控とニューヨークライフの代表は同日、株式譲渡契約を交わした。
国際紐約人寿の契約者数は20万人で、従業員は内勤約300人、外交員約300人、電話営業担当が約200人の計800人。台新金控は国際紐約人寿の従業員の雇用を法律に基づき保障する。台新金控は株式譲渡期日から２年間、国際紐約人寿の従業員の待遇条件を据え置く。
台新金控の広報担当者は「株式譲渡は監督機関による認可が条件で、直ちに認可申請に必要な書類の準備に入る」と説明した。株式譲渡期日は、認可手続きにかかる期間が不透明なため、現時点で固まっていないが、今年末か来年初めになる見通しだ。広報担当者は「監督機関の意向を尊重する」と述べた。
ニューヨークライフは、グループの経営戦略見直しで、香港、韓国、インド、中国本土から撤退しており、台湾事業の譲渡でアジアから完全に撤退することになる。
