鴻海精密工業が10日発表した７月の非連結売上高は、前月比5.01％増、前年同月比8.39％増の2,486億9,400万台湾元（約6,500億円）で、３カ月連続の減収から増収に転じた。１～７月売上高は前年同期比24.76％増の１兆7,682億元だった。11日付工商時報などが報じた。
７月の増収理由について同社は、通信製品は前月から横ばい、パソコン製品は前月より減少したものの、消費性電子製品が好調だったと説明した。また証券会社は、アップルの次世代スマートフォン「iPhone5（通称）」の出荷開始が貢献したと指摘した。
市場ではiPhone5の発売が延期されたことで、鴻海の今年の売上高および利益に悪影響が及ぶとの観測もあるが、証券会社は同社下半期の見通しについて、需要期により業績が向上し、上半期を上回るとの見方を示した。
