ＩＣ設計最大手、聯発科技（メディアテック）の３Ｇ（第３世代）スマートフォン（高機能携帯電話、スマホ）用チップが、中国でのスポット価格が供給不足を受けて2.5倍に急騰している。21日付経済日報が報じた。
３Ｇスマートフォン用の「ＭＴ6575」は、１個当たりオファー価格14〜15米ドルに対し、スポットで最高38米ドルの価格が付いた。２倍以上の価格を提示しても入手できるとは限らない状況だという。また、スマートフォンタイプ機用の「MT6515」も、オファー価格６米ドルに対し13.5米ドルと２倍以上に上昇した。
こうした状況を受けてメディアテックは、供給不足を緩和すべく提携ファウンドリーでのウエハー投入量を引き上げた。同社は今年スマートフォン用チップの目標出荷量を7,500万個から9,500万個に引き上げており、今後業績見通しの上方修正を行うのか証券業界の注目を浴びている。
