６日付経済日報が朝日新聞の報道を基に伝えたところによると、鴻海科技集団（フォックスコン）がシャープへの出資条件見直し交渉に関連し、同社が高い技術を保有する中小型液晶パネルの生産に関与させるよう求めているが、技術が流出する懸念もあり、交渉遅延の原因となっているようだ。これに対し鴻海広報部は５日時点でコメントを出していない。
中小型パネルを主力とするシャープ亀山工場（三重県）は、同社にとって「宝」とされ、今後も収益の重要な柱となるとみられている。
鴻海は先進技術を持つ同工場が今後サムスン電子に代わり、アップルのスマートフォン「iPhone」向けパネルの主要供給拠点となる可能性があるとして、販売のみならず設計から生産段階まで運営への関与を目指しているとされる。
