11日付蘋果日報によると最近、火鍋料理チェーンのうち少なくとも９業者が、ガソリンと電気料金の上昇や台風による食材価格の高騰を理由に値上げを表明している。ただ、行政院農業委員会（農委会）の資料によると、９日時点での野菜の平均卸売価格は、８月下旬の台風14号（アジア名・テンビン）来襲前日と比べ28.3％下落している。このため、公平交易委員会（公平会、公正取引委員会に相当）は、カルテルの有無に関する調査に乗り出すもようだ。
「銭都涮涮鍋」は８月下旬、最も安いメニューを従来の150台湾元から160元（約420円）に、約６％値上げした。同店は５月末にも同メニューを10元値上げしたばかり。ただ14日に150元に戻すとしている。
「満堂紅」は１日から各種食べ放題メニューを約50元、ランチメニュー399元にサービス料を加えた価格を498元に値上げした。上げ幅は8.9～13.5％。
このほか近日中に値上げを予定している火鍋チェーンは、▽鍋喜麻辣鍋▽馬辣頂級麻辣鴛鴦鍋▽天外天▽極鮮火鍋（板橋店、竹北店）▽晶宝靚鍋（新竹竹科店）▽鮮友火鍋（平鎮店）▽銀湯匙泰式火鍋（高雄五福店）──で、このうち値上げ幅が最も大きいのは「晶宝靚鍋」の最高15.4％。
