鉄筋大手の豊興鋼鉄は10日、鉄スクラップ国際価格の下落を受け、鉄筋と形鋼のオファー価格を１トン当たり500台湾元（約1,300円）引き下げた。鉄筋価格の値下げ幅はこの２週間で６％を超えた。11日付工商時報が報じた。
新オファー価格は、鉄筋が１トン当たり１万8,000元、形鋼が同１万9,900元だ。豊興は先週６回連続で鉄スクラップ買い取り価格を引き下げ、現在は同１万200元だ。
豊興は値下げについて、需要の弱まり、在庫圧力の高まりが主因と説明した。ただ、欧州中央銀行（ＥＣＢ）によるユーロ圏の国債の無制限買い入れ計画や、中国のインフラ整備拡大計画から、市場の購買意欲が回復して在庫消化が進み、鉄鋼価格も反発上昇する可能性が高いと予測した。
