聯発科技（メディアテック）は13日、同社のチップソリューション「MT6575」および「MT6620」が、聯想集団（レノボ）が世界市場に向けて発売するタブレット型パソコン「楽Pad A2107」に採用されたと発表した。これにより、メディアテックは中国ブランドおよびノーブランドを顧客としてタブレット型ＰＣ市場への参入を開始したことになる。14日付電子時報が報じた。
レノボはメディアテックのチップを採用したスマートフォン「楽Phone」の好調により、中国スマートフォン市場で昨年第４四半期および今年第２四半期にシェア１位を獲得しており、タブレットＰＣでも協力を求めることに決めたようだ。
ただメディアテックに詳しい人物によると、同社は依然、クアルコム追撃を目標としてスマートフォンおよび第３世代（３Ｇ）携帯電話を中心に研究開発（Ｒ＆Ｄ）リソースを投入しているという。
また中国のスマートフォン市場は今年２億台、来年は３億台規模への成長が見込まれるのに対し、同国タブレットＰＣ市場は年間2,000万〜3,000万台にすぎず、当面メディアテックの主要ターゲットがスマートフォンであることに変わりはないようだ。
