高雄市の漢来大飯店（グランド・ハイライ・ホテル高雄）は10日、同市の漢神巨蛋購物広場（漢神アリーナ）に初めてホテルブランドのパン販売店「Ｇｏｏｄパン」を出店した。同社は１年以内に台湾全土でさらに９店舗をオープンする予定で、台湾パン業界をけん引するブランドを目指す。11日付聯合報などが報じた。
漢来大飯店飲食事業部の林淑婷執行副総経理は、「Ｇｏｏｄパン」の年間売上高が6,000万台湾元（約１億6,000万円）に上ると期待している。消費者の健康指向の高まりによる市場拡大、および高雄市政府がベーカリー産業の発展を支持していることが追い風だ。なお、同ホテル内のパン販売店「糕餅小舗」の年間売上高は3,000万元だ。
業界関係者は、高雄北部の消費力は強く、同店は、若者や共働きの女性、会社員をターゲットにしていると分析している。
経済部の統計によると、2011年のベーカリー業界の生産額は200億元に上る。商機を狙った大手ホテルチェーンが、知名度を生かして百貨店などにパン販売店の出店を始めている。
