ＩＣ設計業者、瑞昱半導体（リアルテック・セミコンダクター）の陳進興副総経理によると、同社のWi−Fi無線ＬＡＮチップは中国のノーブランド・タブレット型パソコン市場で60〜70％のシェアを獲得しており、第３四半期の同製品向け出荷量は前期比80％増、前年同期比150％増と、同社の成長の鍵を握る製品となっている。31日付工商時報が報じた。
陳副総経理は中国のノーブランド・タブレット型ＰＣ市場について、今年下半期から急激な成長を見せ、単月の平均出荷台数は650万台に達しており、来年も少なくとも２けた成長、高ければ30〜40％の成長が見込めると予測した。
また携帯電話用チップ市場において同社は、第２四半期に中国の大手ベースバンドチップメーカー、展訊通信（スプレッドトラム）と提携したことから、現在単月の出荷量が100万セットを突破して同社全体の30〜40％を占めている。
このほかテレビ向けチップでも、聯発科技（メディアテック）と晨星半導体（Ｍスター・セミコンダクター）が合併を決めたことによる発注切り替え効果で、第３四半期は前期比47%、前年同期比49%の出荷成長を見せている。
