オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）は、台湾支店で100億台湾元（約270億円）の増資を行い、資本金を200億元に増額する。同行は来年４月７日に台湾支店を台湾法人へと昇格させる構えだ。14日付工商時報が伝えた。
ＡＮＺは台湾法人設立に向け、今年４月にオーストラリア健全性規制庁（ＡＰＲＡ）の認可を取得。台湾の金融監督管理委員会（金管会）も今年６月に申請を認めていた。増資は法人設立に向けた最終段階になる。
台湾に外資系銀行が法人を設立するのは、シティバンク（花旗台湾銀行）、ＨＳＢＣ（匯豊商業銀行）、スタンダード・チャータード銀行（渣打国際商業銀行）、ＤＢＳ銀行（星展銀行）に続き５行目となる。
金管会の統計によると、ＡＮＺ台湾支店の預金残高は1,399億元、貸出残高は1,058億元となっている。
