自動車大手、裕隆汽車製造は26日の臨時董事会で、ロシア市場開拓のため、子会社で自社ブランド「LUXGEN」販売の納智捷汽車（ラクスジェン・モーター）の減資（８億台湾元）と増資（12億元＝約34億円）を決議した。裕隆汽車の出資額は約９億6,000万元。27日付工商時報が伝えた。
同社の蕭明輝広報担当は、増資はロシア生産の金型開発や販路開拓などに充てると説明した。LUXGENは今年、ロシアに子会社を設立しており、来年にも現地メーカーに委託し、現地生産・販売を行う計画だ。台湾自動車ブランドとして初めての中台以外での組み立てとなる。
ロシア市場では、最も人気のスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）、「LUXGEN7 SUV」を当初発売するとみられる。部品は台湾から供給する以外に、中国・東風汽車と合弁の東風裕隆汽車や協力工場から直接買い付け、輸送時間の短縮、コストダウンを図るようだ。
