ニュース その他分野 作成日:2013年2月8日_記事番号:T00042090
1月の輸出総額が前年同月比21.8%の高成長を果たし、財政部の葉満足統計処統計長は7日、台湾の輸出は底打ちしたとの見方を示した。さらに、スマートフォン最大手、宏達国際電子(HTC)の1月輸出は新機種効果で非需要期らしさが全くなく、今年の携帯電話産業は期待できると指摘した。HTCをはじめ、太陽電池大手、茂迪(モテック・インダストリーズ)や半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、矽品精密工業(SPIL)など、春節(旧正月)連休期間も出勤して生産を急ぐ工場が少なくない。8日付蘋果日報などが報じた。

財政部が7日発表した1月輸出総額は256億7,000万米ドルで、前年同月比では過去1年9カ月で最高の伸び率だった。葉統計長は、春節で休日が多かった昨年1月と比べて2けた成長だったが、季節調整を行っても前年同月比5.2%成長だと強調した。主な輸出先別では、▽中国・香港向け、103億800万米ドル(前年同月比36.1%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国向け、47億9,400万米ドル(同28%増)▽日本向け、15億8,600万米ドル(同19.5%増)▽米国向け、25億4,400万米ドル(同3.1%増)▽欧州向け、24億1,900万米ドル(同2.2%増)──と軒並み増加した。

一方、1月輸出総額は非需要期のメーカーの在庫調整を受けて、前月比では4億3,000万米ドル(1.6%)の減少だった。情報通信製品が同2億5,400万米ドル(17.9%)減の11億6,100万米ドル(前年同月比10.6%増)、電子製品は2億2,300万米ドル(3.1%)減の68億7,700万米ドル(前年同月比24.3%増)だった。
1月の輸入総額は前月比14.7%増、前年同月比22.3%増(季節調整後12.6%増)の252億米ドルで、過去20カ月で最高だった。このうち資本設備が前年同月比42.6%増の35億1,800万米ドルで、特に機械が同33.6%増、精密機械が55.3%増で伸びが目立った。葉統計長は、輸入の増加から、企業は受注に見通しが立ったり、フル稼働に近付いて設備投資を始めたことが見て取れると分析した。
太陽電池・液晶パネルも好転か
葉統計長は、HTCの1月輸出が需要期の12月と比べて微減にとどまっており、良い兆しの可能性が高いと述べた。情報通信製品の日本向け輸出倍増から「HTC J butterfly(バタフライ)」などの日本販売の成功がうかがえる。
HTCはバタフライの供給不足に加え、フラグシップ機「M7」のロンドン、ニューヨークでの17日発表を控えており、在庫を積み上げたいところだ。9〜12日(旧暦の大みそかから三が日)も出勤するよう6日に突然命じられた従業員は「帰省するつもりで切符を買ってあるのに」と不満気だ。HTCは、受注に応じるため同期間のシフト勤務を命じたことを認めており、2.5倍の給与をはじめ労働基準法に規定されている以上の待遇を説明した。
モテックも9〜12日は交代勤務体制を敷く。SPILの大豊工場(台中市)で働く従業員は、「2勤2休」が「3勤1休」に代わり、休暇申請も認められないと蘋果日報に情報を寄せた。同社は、春節期間も通常通りのシフト勤務とし、休日出勤手当として2.5倍の給与を支給すると説明した。
過去2年は企業の無給休暇や工場閉鎖、人員削減など暗いニュースが相次いだが、これまで業績が散々だった太陽電池や液晶パネル業界も受注回復で春節期間の出勤が必要な状態となっており、確かに景気の好転がうかがえると蘋果日報は指摘した。
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