ニュース 社会 作成日:2013年3月19日_記事番号:T00042635
花蓮~台東を結ぶ台湾鉄路(台鉄)・台東線といえば、花東縦谷の風光明媚(めいび)な光景を楽しめる路線として知られる。しかし最近、同路線の寿豊駅(花蓮県寿豊郷)前後に、その美しい風景を分断する巨大な壁が約4キロメートルにわたり出現し、インターネット掲示板で「ベルリンの壁か」などと批判を呼んでいる。
寿豊駅周辺に出現したこの巨大な壁は、花東線の高架化に伴って作られたものだが、「橋桁式」ではなく「高架堤防式」の工法が採用されたことで景色が完全に遮断されてしまったようだ。
交通部鉄路改建工程局(鉄改局)によると、同エリアは土地が低く洪水に見舞われることが多いことから駅と線路の高架化が計画され、最終的には寿豊駅の北側15キロ、南側19.6キロにわたりコンクリートの堤防が築かれる予定だ。なお堤防の高さは最高で7メートルにもなるそうだ。
これについてネット掲示板では、「台湾の公共工事に自然との調和が考慮されることは永遠にないのか」「美しい光景がコンクリートの包丁で切り刻まれる」など、従来の景観が損なわれることを惜しむ声が噴出している。
交通大学土木工程学系の劉俊秀教授も、「なぜ21世紀に18世紀の工法を用いるのか」と疑問を呈している。劉教授によると、高架堤防式は、高架下のスペースを活用できず両側の動線を遮断するため、現在では橋桁式工法が採用されるようになっているという。ただ、両工法のコストにそれほど大きな差はないが、橋桁式の場合は新しい建設機械が必要になるという。
批判を受けて鉄改局は、駅および住宅エリアは橋桁式を採用し、その他高架堤防式の部分には壁面に芸術作品や花を飾って美観の維持に努めることを検討するとしているが、花東線ならではの風景が失われるのは実に惜しいことだ。
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