HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

街中で自転車レース、主催企業に非難ごうごう


ニュース 社会 作成日:2013年3月27日_記事番号:T00042790

街中で自転車レース、主催企業に非難ごうごう

 先週土曜日(23日)の夜、台北市中心部の歩道や車道を200台以上の自転車が駆け巡るという光景が見られた。実はこれ、ある飲料メーカーが変速機、ブレーキなしの競技用自転車「ピスト車」の愛好家を集めて開催した「アレーキャットレース」と呼ばれる公道での自転車イベントだった。しかし同イベントは許可を得ずに公道で行われており、しかも上位に入りたいばかりに信号無視などをする参加者が続出したようで、ネットユーザーや近隣住民、さらには法律家からも強い非難の声が上がっている。

 今回のアレーキャットレースを開催したのは、清涼飲料大手のレッドブルで、イベントを通じて台北市の美しさをアピールすることを目的としていた。

 レースは台北101近くの空き地を午後8時にスタートし、台北アリーナ(台北小巨蛋)や行天宮などあらかじめ決められた5カ所のポイントを巡ってスタート地点に戻ってくるというもの。

 しかしこのレース、コースは決められていないことから、上位を目指す参加者は、信号無視、車道の逆走、さらには自動車の間を縫って走行するなど危険運転が目立った。

 また、ピスト車は後輪をペダル駆動と直結させているため、減速や停止をする際には完全に足の力に頼らなければならない。このため専門家からは、レースは小規模な路地などあまりスピードが出ない場所で開催すべきで、今回のように大きな道路で行うのは危険性が高いと指摘した。

 さらに台北市体育局によると、同様のイベントを開催する際、主催者は事前に道路の使用許可を申請し、その後警察などで交通規制の手配を行い安全性に配慮する必要があるが、今回レッドブルは許可の申請を行っていなかった。

 こうした状況に政治大学法律系の劉宏恩副教授は、フェイスブック上でレッドブルに対し交通の安全性を脅かしたことを謝罪するよう要求。さらに「レッドブルはレースの優勝者を表彰するとして競争をあおった上、参加者の交通規則無視を放置した」などとして刑法185条の「妨害公衆往来安全罪」に相当すると指摘し、告発に踏み切る考えだ。

 劉副教授は、「このような悪意のあるマーケティング活動を許せば、同様のイベントを行う企業が後に続く恐れがある」と告発する理由を説明している。