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孝行孫の祖母介護、米台間を毎月往復


ニュース 社会 作成日:2013年4月2日_記事番号:T00042895

孝行孫の祖母介護、米台間を毎月往復

  移住先の米国から毎月台湾へ戻り、高齢の祖母を世話する生活を11年も続けている「孝行孫」のエピソードが話題となっている。

 新北市永和区出身の許鴻裕さんは幼いころ、両親が仕事で忙しかったため、祖母の楊華英さんを母親代わりにして育った。そんな許さんは台湾の大学を卒業後に米国へ留学し、現地で友人と会社を起こした。また彼は19年前に米国在住の台湾人子弟が中国語を学べるよう、仏教団体・慈済の教育機関「慈済人文学校(慈済アカデミー)」ロサンゼルス校を開設し、現在まで校長職を続けている。

 そんな彼は2002年、父親が末期がんを患い植物状態に陥っているとの連絡を受け、急きょ帰台した。しかし衰弱した父親は、手を握り耳元で「帰ってきたよ」と呼び掛ける許さんの声に反応することはなかった。

 そこで「毎年おばあちゃんの面倒を見に帰って来るから」と話しかけたがやはり反応はない。しかし続けて「分かったよ。毎月帰って来るよ」と口にすると、父親の脈拍が90に跳ね上がった。これを見た許さんは、「脈拍で遺言を伝えたのだ」と受け取ったそうだ。

 こうして許さんの米国と台湾を往復する生活がスタート。献身的な介護のおかげもあってか、当時既に98歳だった華英さんは109歳となった現在も健在で、これまで飛行機で飛んだ距離は地球67周分、使った費用は家が1軒買えるほどに上る。

 そんな許さんに対し「金持ちだからできる」などと言う人もいるようだが、彼はこの生活を維持するため、父親が残した家を2軒処分した。

 しかし許さんが帰って来るたびに「忙しいのに来てくれて、できた孫だよ」と喜ぶ華英さんの声を聞くとうれしくて、苦労も吹き飛ぶのだそうだ。

 ただ彼には米国に妻と2人の子どもがおり、「10日間祖母のそばにいるということは、その間家を留守にするということで、母親と父親の両方の役割を担う妻には苦労をかけている」と話す。許さんは孝行孫であると同時に良き夫でもあるようだ。