HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国工商銀、永豊銀に20%出資へ


ニュース 金融 作成日:2013年4月3日_記事番号:T00042943

中国工商銀、永豊銀に20%出資へ

 永豊金融控股(シノパック・フィナンシャル・ホールディングス)は2日、子会社の永豊銀行(バンク・シノパック)が中国工商銀行(ICBC)から最大20%の出資を受け入れる協定を結んだと発表した。出資額は約200億台湾元(約620億円)。中国の金融機関が台湾の銀行に出資する初のケースとなる見通しだ。永豊金控は今後1年以内の法改正後、すぐに実施すると強調した。3日付工商時報などが報じた。

 金融監督管理委員会(金管会)と中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の両岸銀行監理合作平台第3次会議(金銀三会)は1日、台湾の金融持ち株会社傘下の銀行に対し中国の銀行による最大20%の出資を認めることで合意しており、永豊金控と工商銀の協定締結はこれを受けて行われた。

 永豊金控の張晋源策略長は、工商銀の擁する中国1万7,000カ所の拠点および東南アジア諸国連合(ASEAN)市場などグローバルネットワークを得られるほか、そのブランド力で永豊金控の知名度が向上するとメリットを指摘した。実現すれば人民元業務で協力するほか、中国や東南アジア市場に注力したいと述べた。

 資本提携は、工商銀が永豊金控または永豊銀の第三者割当増資を引き受ける形を採る。張策略長は、張策略長は、永豊銀の2012年6月末純資産の20%、186億6,000万元を基に、両社が年度決算、中間決算を見ながら微調整すると語った。出資額が低過ぎるとの市場の見方に対し張策略長は、永豊銀は上場しておらず工商銀の出資後も永豊金控の持ち株は8割を維持し経営権を失う懸念がないため、プレミアムを上乗せする必要がないと説明した。永豊銀は資本提携後、工商銀から董事2人を受け入れる見通しだ。

工商銀、時価総額は5年連続世界一

 工商銀の楊凱生行長は、台湾資本の企業や個人の顧客拡大のために、出資を通じた台湾市場展開を長年望んでいたと述べた。同行は2009年から現在まで、中国で展開する台湾資本の企業2,700社以上に2,900億人民元(約4兆4,000億円)以上を融資したと実績を強調した。

 工商銀は昨年末の総資産が17兆5,400億人民元。株価の時価総額は2日終値で計算すると1兆4,200億人民元で、銀行としては5年連続で世界最大の銀行だ。中国1万6,648拠点のほか、世界39カ国・地域に239拠点を擁し、顧客は法人441万社、個人2億8,200万人に上る。

国泰金控、「提携相手を模索中」

 金管会は、出資規制緩和の発効は海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のサービス貿易協定の調印後で、調印の時期は経済部が計画すると説明した。また邱淑貞・銀行局副局長は、工商銀は永豊銀に出資を行えば、ほかの台湾の金融機関には出資できないと付け加えた。

 金銀三会での出資規制緩和に関する合意を受け、名前が挙がっていた国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)は、相互出資のパートナーを模索中で、具体的な進捗(しんちょく)状況は公表できないと表明した。李長庚総経理は以前、条件として、▽価格が適切▽利益を生み出す潜在力▽支店数が多い▽中国の幅広い省で展開──を挙げていた。

【表】