ニュース 商業・サービス 作成日:2013年4月25日_記事番号:T00043298
台北市の北投温泉で築100年を超える老舗和風旅館として知られた「逸邨大飯店」(旧星の湯、既に廃業)をめぐる兄弟間の資産争いが決着した。25日付聯合報が報じた。
最高法院は24日、旅館を経営する兄の李宏智さんが建物を保有する弟の銘恭さんへ賃料を滞納しているとして、建物の明け渡しを求めた裁判で、原告勝訴の判決を言い渡した。
逸邨大飯店は日本軍の招待所が前身で、戦後は兄弟の父親と伯父が共同で経営してきたが、日本在住の伯父は1972年に建物を今回の原告の銘恭さんとその母親に贈与。96年に父親が死去した際に、旅館は遺言により母親とその子である兄弟4人の共同経営となった。しかし、母親が病気で判断力を欠いたため、弟が母親から贈与という形で建物全体を取得した。
兄は今回の裁判で、以前米国に移住した弟に毎月7万台湾元(約23万円)の仕送りを行い、会計上は旅館の賃料として計上していたが、建物の実質的な賃貸関係はなかったと主張。これに対し、弟は97年から旅館の建物を兄に賃貸していたと主張。弟は兄が仕送りと主張する賃料の支払いが08年9月以降止まったため、法律に基づき賃貸契約を解消し、建物の明け渡しを求めていた。
裁判所は兄が賃借人として弟に11年間にわたり賃料を支払っており、双方間には賃貸契約があったと判断し、原告である弟の主張を認めた。
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