ニュース 社会 作成日:2013年4月26日_記事番号:T00043336
中国に滞在していた台湾人男性(53歳)のH7N9型鳥インフルエンザ感染確認を受け、台湾政府は25日、中国の感染地域の旅行疫病情報を3段階のうち「2級(予防強化)」に、渡航情報を「黄色(渡航の是非を検討)」に引き上げた。中国人の訪台が増える労働節(メーデー、5月1日)連休を前に、マスクは販売量が2倍に増え、買いだめや値上げまで起きている。26日付工商時報などが報じた。

感染者が発生したことで、桃園空港では消毒などの水際対策がさらに強化された(25日=中央社)
中国・江蘇省蘇州市に滞在し、9日に上海市から戻った台湾人男性のH7N9型鳥インフルエンザ感染が24日確認され、中央流行疫病指揮センターは25日の会議で、旅行疫病情報を2級に引き上げて中国の5省2市(上海市、北京市、江蘇省、浙江省、河南省、安徽省、山東省)に不要不急の渡航を控えるよう呼び掛けることを決めた。さらに26日には、新たに鳥インフル感染者が確認された江西省も対象に加えた。行政院大陸委員会(陸委会)も、渡航情報を「黄色」として、渡航の是非を検討し、渡航する場合は十分な安全措置を講じるよう呼び掛けた。
江宜樺行政院長は、台湾最大のリスクは外からのウイルス持ち込みで、今後相次ぐ可能性があり、政府は慎重な対応が必要だと警戒感を示した。
中央流行疫病指揮センター指揮官の張峰義・行政院衛生署疾病管制局局長は、現在中国に滞在している台湾人は85万人に上り、中国のメーデー連休で台湾入りする中国人旅行者も増えるとリスクを指摘した。なお、中国旅行は3〜4割が延期や変更、キャンセルされ、5月の華東行きツアーはほぼ成立していない。
交通部観光局は、中国人の台湾ツアーで既に申請を通過したものに変更はないと説明。中国からの観光ツアーを率いるガイドにマスクと体温計を携帯させるほか、高速道路を走るバス運転手にマスク着用を義務付け、バスや台湾鉄路(台鉄)、台湾高速鉄路(高鉄)の車内にマスクと体温計を常備させると発表した。
病院用マスク、備蓄万全
台湾での感染確認後、台北市ではマスクを着用する市民の姿が増えた。感染拡大を案じて、予防グッズを買い求める人も出ている。感染者が入院している台湾大学医学院附設医院(台大医院)の地下の薬局はマスクが1日20箱近く売れ、医療用N95マスクを指定する人もいるという。
薬局チェーンの博登連鎖薬局は、1日でマスクなど予防グッズの売り上げが2倍に増え、アルコール消毒液やハンドソープなども売れていると指摘した。
また多くの薬局で、従来1枚5台湾元(約17円)、50枚入り1箱150元ほどだった緑色の手術用マスクが1箱200元で売られている。
周志浩・疾病管制局副局長は、卸売業者が便乗値上げしているのなら公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)に調査させると述べた。その上で、マスクは5,000万枚備蓄してあるので、病院で必要なマスクがなくなることはないと強調した。
市場での解体、台北など即日禁止
行政院農業委員会(農委会)は、市場での家禽類解体禁止を従来予定していた6月17日から1カ月前倒しすると発表した。台北や台中などは即日禁止する。違反した場合は2万〜10万元の罰金が科される。業者約2,000件に影響が予想されている。
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