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AUO、ディスプレイ事業が黒字回復


ニュース 電子 作成日:2013年5月1日_記事番号:T00043416

AUO、ディスプレイ事業が黒字回復

  液晶パネル大手、友達光電(AUO)の彭双浪総経理は30日の業績発表会で、第1四半期にディスプレイ事業の営業利益率が0.2%となり、2010年第4四半期以来9期ぶりに黒字転換したことを明らかにした。同社全体としての営業利益率は依然マイナス1.4%で赤字が続くものの、今後四半期ごとに上向くとの見通しを示し、本業のディスプレイ事業をけん引役に通年での黒字化に自信をのぞかせた。1日付工商時報などが報じた。


今後の業績や生産の見通しを語る彭総経理。長かった不振のトンネルもようやく出口が見えてきた(30日=中央社)

 AUOの第1四半期の連結売上高は942億4,400万台湾元(約3,100億円)で前期比5.2%減、純損失は33億2,000万元と前期から約100億元減少した。出荷枚数は大型パネルが約2,700万枚(前期比13%減)、小型パネルが約3,070万枚(同18.5%減)だった。証券会社は、第2四半期に同社全体で黒字転換できると予測している。

 彭総経理はディスプレイ事業について、新技術の開発に多額の費用を投じてきたことに加え、良品率が低く、生産効率も悪かったため不調が続いていたと説明。現在は新技術の▽超高解像度4K2Kテレビ用パネル▽AHVA広視野角パネル▽スマートフォン向け高解像度パネル▽IGZO(酸化物半導体、イグゾー)パネル──などの開発を終え、成果が表れ始めていることから黒字化を達成したと分析した。

Q2、設備稼働率9割以上

 第2四半期の見通しについては、受注増に伴い、設備稼働率9割以上(第1四半期は9割)を見込む。出荷枚数は大型パネルで50、55インチや4K2Kパネルがけん引し前期比5~9%増、中小型パネルはスマートフォン、タブレット型パソコン用の出荷増で同2桁成長を見込む。平均単価は1~5%上昇の見通しだ。

4K2Kパネルで増益へ

 業績説明会では、同社の4K2Kパネルを採用したソニーの65インチテレビを公開した。彭総経理は4K2Kパネルの単価は50インチ液晶パネルの数倍で、売上高や利益に大きく貢献すると説明。55、65インチを主力として第1四半期に量産を開始しており、第2四半期には出荷枚数が倍増するとみている。4K2Kパネルは世界全体で今年の出荷枚数が300万~400万枚になるとみられ、AUOはシェア2割を獲得すると見込む。

 また、テレビ用液晶パネルにおける39インチ以上の割合は年末には70%(第1四半期は57%)まで引き上げたい考えだ。AUOはボトルネック除去作業を通じて製造工程や良品率の改善を図ることで、今年は第6世代ライン1本分に相当する生産能力を拡大できる見通しだ。

【図】