ニュース 社会 作成日:2013年5月9日_記事番号:T00043543
 Wホテル台北(台北市信義区)で宿泊客の女性が自殺を図ったとの一報を受け、緊急出動した同市消防局の救急隊員が、「客のプライバシー保護」を理由に警備員によってホテル内への立ち入りを拒否されるというトラブルが起きた。緊急事態にもかかわらず、ホテル側人員の手によって女性が階下に降ろされるまで約8分間待たされることとなった隊員は憤慨し、Wホテルを「公務執行妨害」で警察に通報した。
先月28日夜、ある男性から警察に「恋人が自殺すると言っている」との通報があった。これを受けて警察は、携帯電話の発信記録からこの女性が統一阪急百貨台北店またはその階上に位置するWホテルにいることを突き止め、百貨店内に警官を派遣すると同時にホテルに客室を調べるよう要求した。
その結果、ホテル客室内で女性が意識不明になっており、そばに多量の薬物が散乱していることが発覚、消防局に出動が要請された。
Wホテルから200メートルの場所に消防局の分所があったため、隊員は要請を受けた後わずか2分足らずでホテル玄関に到着した。しかし担架を持ってホテル内に入ろうとする隊員に対し、警備員は「客のプライバシー保護」を理由に階下で待つよう要求。しばらくして車イスに乗せられて降りてきた女性は重度の昏睡状態に陥っており、隊員はあわてて病院に移送した。
幸い女性は一命を取り留めたものの、救護に当たった隊員は「1分1秒を争う状況で、こうした対応は不適切だと知らしめるために警察に通報した」と説明。また他の消防隊員からも「ホテルは人命より評判を優先させた」と批判の声が上がっている。
同ホテルの対応には同業者からも「客や外部の人間が故意に騒ぎを起こすこともあるため確認は必要だが、8分も待たせるのは長過ぎる」と不手際を指摘している。
なおこのホテルは、昨年台湾でコンサートを行った人気歌手、レディー・ガガが宿泊したことでも知られる高級ホテルだが、これまでにも救急隊員の立ち入りを拒否したり、店内で盗難事件が発生した際に監視カメラ映像の提出を遅らせた「前科」があり、警察や消防は「非協力的だ」と不満を述べている。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722