ニュース 社会 作成日:2013年5月13日_記事番号:T00043595
このほど美容医療目的で台湾を訪れた中国人の男女3人が、僧侶のふりをして各地で「寺院建設」のための寄付を募り、2週間で34万台湾元以上を荒稼ぎしていたことが明らかとなった。
呂信龍容疑者(男、65歳)をリーダーに、呂明珊容疑者(男、58歳)と李鄭梅容疑者(女、54歳)を加えた浙江省出身の3人が台湾に入ったのは4月11日のこと。桃園県中レキ市(レキは土へんに歴)の病院を訪れた後、早速僧侶に変装して、内湖科学園区一帯に出没して募金活動を開始した。
そんな中、内湖区の大湖公園に中国なまりの僧侶が現れ、「浙江省に寺院を建設するため」と称して市民から寄付を集めているが、その手口が中国の詐欺グループと似ているとの通報が内政部入出国移民署に入った。
そこで移民署の専門チームが現場に出向き、呂信龍容疑者の身柄を確保。同容疑者に対する取り調べから発覚した仲間2人も翌日、慌てて出境しようとしていたところを確保した。
3人は容疑を認めており、「僧侶」の間はわざと周囲に分かるように念仏を唱えたり、精進料理を食べたりしていたが、いったんけさを脱ぎ捨てると騙し取った「寄付」で肉を食い、酒を飲み、さらには中国へ戻った後に転売するための高級腕時計や高麗人参などを購入していた。
また呂信龍容疑者は取り調べに対し「台湾人は気前が良くて、一度に500元や1,000元を寄付してくれた。上海人みたいにけちじゃない」と語っている。
なお中国では10年近く前から、出家していないにもかかわらず、剃髪(ていはつ)したりけさを身につけたりした「偽僧侶」が寄付金をだまし取るという詐欺事件が横行しているらしく、村全体が詐欺グループを形成する「偽僧侶村」まであるそうだ。
今回逮捕された3人の出身地、浙江省温州市蒼南県もその一つで、呂信龍容疑者は「2,000人の村人は年寄りなんかを除いてみんな、各地で『僧侶』をやっているよ」と証言している。
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