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小惑星にアマチュア研究者の名、普及への功績をたたえる


ニュース 社会 作成日:2013年5月14日_記事番号:T00043623

小惑星にアマチュア研究者の名、普及への功績をたたえる

 天体に対する命名権を取り扱う国際組織、国際天文学連合(IAU)はこのほど、台湾の中央大学天文研究所が玉山国家公園に設置している鹿林天文台によって発見された2個の小惑星の命名、「Luchijen(呂其潤)」と「Taofanlin(陶蕃麟)」を承認した。

 この小惑星に付けられたのはいずれも台湾のアマチュア天文研究者の名前で、呂其潤さんは台中市富春小学校でコンピューターを教える教師、陶蕃麟さんは台北市立天文科学教育館の前展示組長だ。

 これまで台湾の研究機関などによって発見された小惑星には、「呉大猷」(元・中央研究院長、故人)、「周杰倫」(ジェイ・チョウ、人気男性歌手)などの有名人や、「鹿林」、「嘉義」といった地名が命名されることが習わしとなっており、今回のようにアマチュア研究者の名前が冠されるのは初めてのケースだ。

 今回承認された小惑星の発見者の1人、林宏欽・鹿林天文台長は、2人の名前を命名したことについて「本業の傍ら、長きにわたり在野で天文学教育の推進に関わってきた彼らの功績はこれまで顧みられることがなかったため、小惑星にその名前を冠することでたたえたかった」と理由を語った。

 早くから天文学の普及に携わってきた呂其潤さんが1996年から合歓山で行っている観測活動は毎年1,000人以上の参加者を集めており、台湾最大規模の天文イベントに成長している。天文ファンの間では「星に呂其潤の名前が付けられるのは当然」との声が上がっており、その功績は広く知られているようだ。

 一方、陶蕃麟さんは台湾の天文ファンや研究者の多くが子どものころ、天文学に興味を持つきっかけとなった人物だ。今回、小惑星を発見した林・鹿林天文台長も高校生のとき、週末になると円山天文館に出かけ、陶さんから天体望遠鏡を使った観測方法を学んだという。