ニュース 社会 作成日:2013年5月23日_記事番号:T00043801
中央研究院・環境変遷研究センターがこのほど行った調査によると、台北市において道路に面した住居の1〜2階部分は、他の居住エリアに比べ大気中微小粒子の濃度が2〜3倍高いことが明らかになった。これは自動車やバイクの排ガスが入り込みやすいことが原因で、こうした排ガスには発がん性物質が含まれ、心肺の疾病を引き起こす可能性が高いため、健康への悪影響が懸念されている。
今回の調査では、台北市中心エリアの幅4メートル以上の道路に面した住居周辺で大気中微小粒子の濃度を計測した。その結果、道路から5メートル以内に位置する建物の1〜2階部分が「高い排ガスリスクにさらされるエリア」に指定された。
そしてさらに分析を進めた結果、台北市の中心部で「高リスクエリア」に住む住民は人口の12.3%に当たる80万人に上ることが分かった。
特に交通網の発達したエリアでは、93%が高リスクエリア住民というコミュニティーもあった。今回の調査を主導した環境変遷研究センターの龍世俊研究員によると、リスクの高い住居が集中するエリアは比較的早期に開発が進んだ地域で、1〜2階の住民は「玄関を出ればすぐ道路」といった居住環境となっているという。
このほか高リスクエリア人口のうち、教育程度の高い層および女性が高い比率を占めることが明らかとなった。これは、社会的地位の高い世帯や独身女性が住居を選択する際、交通の便を優先して検討するためと考えられる。
なおスイス・ベルン大学の研究によると、マンションの8階に住む住民が肺の疾病で死亡する確率は、1階の住民に比べ40%も低く、深刻な心臓病および肺がんで死亡するリスクもそれぞれ35%、22%低いことが分かっている。
調査結果を踏まえて龍研究員は、「道路に隣接する家に住んでいる場合は気密性の高い窓に取り替えて排ガスの進入を防ぐか、空気清浄機を設置して室内環境の改善を図った方が良い」と提言した。
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