HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

死刑500人で女わずか3人、裁判での「涙」が有効か


ニュース 社会 作成日:2013年6月14日_記事番号:T00044215

死刑500人で女わずか3人、裁判での「涙」が有効か

 最高法院(最高裁)は13日、保険金目的で自分の母親、夫、義理の母の3人を殺害した林于如被告(31歳、女)に対し、死刑判決を言い渡した。女の死刑確定は23年ぶりだ。台湾では過去33年間で執行された死刑のうち女はわずか3人にとどまっており、裁判で女の被告が流す「涙」が大きく関係しているという見方がある。

 法務部の資料によると、1980年以降に死刑が執行された女は、不倫相手と共謀して夫を殺害した朱瑞真死刑囚、児童7人を毒殺した陳高連葉死刑囚、借金の相手を弟に殺害させた楊麗華死刑囚の3人。

 一方、夫と不倫相手の2人を殺害した潘明秀受刑者(無期懲役・12年に仮釈放)や恋敵のクラスメートを殺害し、身元判明を困難にするため塩酸などをかけて遺体を毀損(きそん)した洪曉慧・元受刑者(懲役18年・08年に仮釈放)などは、処刑された3人と手口の残虐さにおいて引けを取らないにもかかわらず死刑を免れている。

 女に対する死刑判決が非常に少ないことについてある弁護士は、殺人などの重罪は体力的な事情などから女性に比べ男性に犯行が多いという理由もあるが、裁判で「犯行後の態度」が重視されることも大きな要因と指摘した。

 裁判で女の被告が泣きながら懺悔(ざんげ)した場合、裁判官が同情して刑を軽くしがちというわけだ。一方、男の被告の場合、「男は簡単に泣いてはいけない」という風潮の根強い台湾では、不自然に見えて「ウソ泣き」が疑われる可能性が高いという。

 別の弁護士も「潘明秀受刑者は、外見が清楚な上、小児まひの後遺症が残る足で被告席に立って涙を流す姿が同情を誘い、死刑回避につながった」と指摘した。

 これに対し、ある女性裁判官は「被告が男であろうと女であろうと、泣いて懺悔する姿を多く見ており、本当に後悔しているかどうかは分かる。演技にだまされて刑が軽くなるなんてあり得ない」と強調した。しかし、「500人中3人」というのはあまりに偏りすぎているような気がしないでもない。