10日付経済日報が中国紙、第一財経日報の報道を基に伝えたところによると、アップル製品の受託生産を手掛ける鴻海科技集団（フォックスコン）が、傘下の中国・富智康集団（ＦＩＨモバイル）の鄭州（河南省）工場で大規模な人材募集を進めており、業界では発売間近とうわさされるアップルのスマートフォン「iPhone」の次世代機種発売に備えたものとの観測が出ている。
ＦＩＨ・鄭州工場向けに従業員募集を手掛ける人材仲介業者は、「同工場では既に新iPhoneの量産に入っており、生産ラインの人材需要が急激に高まっている」と話す。
関係者によると、昨年ピーク時に30万人に達した鄭州工場の従業員数は現在21万人に減っており、大幅な人材不足のため今回の募集は鄭州に限定せず、多くの地方でも行っているという。
なお観測に対し鴻海の劉冠吟・広報部主任は「特定顧客や製品についてはコメントしない」とした上で、鄭州工場の人材募集については「下半期の需要期に備えたもの」と説明した。
