ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）がアマゾン・ドット・コムからタブレット型ＰＣの「キンドル・ファイアＨＤ」のアップグレード版新製品、約100万台の製造を受注したもようだ。証券会社によると、アマゾンは年末の需要期までに少なくとも３機種の「キンドル・ファイア」のタブレットＰＣを発売する予定で、キンドル・ファイアＨＤアップグレード版の発売時期は８～９月、通年の出荷台数は1,200万台と予想されている。15日付経済日報などが報じた。
コンパルは同製品の金属筐体（きょうたい）を、ノートＰＣ用プラスチック筐体大手、巨騰国際控股（ＪＴ）との合弁筐体メーカー、巨宝精密加工（中国江蘇省）から調達する。アマゾンは今年、タブレットＰＣを広達電脳（クアンタ・コンピュータ）にも委託しており、同社はプラスチック筐体を中国子会社、展運電子から調達している。
コンパルの上半期のタブレットＰＣ出荷台数は約220万台で、通年目標約900万台の24％にとどまった。目標達成には下半期の大幅な出荷増が必要だ。
