内政部入出国及び移民署は19日、特定の中国人の自由旅行に対し、１年有効の多次入出境許可証（マルチビザに相当）を発給することを正式に発表した。過去１年以内に自由旅行で２回以上訪台しているか、中国側が発給する「大陸居民往來台湾通行証」に数次渡航許可を受けている人が対象となる。20日付工商時報が伝えた。
謝・観光局長（左）と邵琪偉・海旅会会長（右）。両岸観光交流円卓会議 には中台の旅行業界から200社が参加した（19日＝中央社）
台湾側はこのほか、中国人による台湾自由旅行の開放都市の追加を中国側に働き掛けている。台湾交通部観光局の張錫聡副局長は「中国人のツアーや自由旅行がさらに便利になるような良い知らせを近く発表できるのではないか」と述べた。
同局と中国の海峡両岸旅遊交流協会（海旅会）は19日に台北市で「両岸観光交流円卓会議」を開き、相互協力の強化を通じ、中台間の観光客の往来を1,000万人まで増やすことを目標に掲げた。
謝謂君観光局長は「中台間の観光は堅調に伸び、量から質への転換期にある。中国側には台湾ツアーを企画する旅行会社の数を増やすことや台湾への自由旅行拡大を提案した」と述べた。
