裕隆汽車は８日、陳国栄総経理を副董事長に昇格する人事を発表した。陳氏はグループ全体を統括する裕隆経管公司の総経理、自動車研究開発（Ｒ＆Ｄ）の華創車電および中国の東風汽車との合弁、東風裕隆汽車の副董事長を兼任する。裕隆汽車の総経理の後任には姚振祥副総経理が昇格、また蕭明輝財務長が副総経理に昇格する。９日付経済日報が報じた。
裕隆は陳国栄・新副董事長の昇格理由について、総経理職を10年以上務め、グループで自動車ブランド戦略の明確化とともに業務統合の切迫性が増しているためと説明した。陳副董事長は今後、グループの経営リソース統合や全体的展開で厳凱泰董事長を補佐する。裕隆経管公司は従来、グループの自動車事業を主な管理対象としてきたが、今後は紡織および関連事業も見ていく。
姚振祥・新総経理は裕隆在籍35年で、中国、フィリピン、ロシアの工場設置などに携わった経験がある。
