半導体パッケージング・テスティング（封止・検査）大手のセキ品精密工業（ＳＰＩＬ、セキは石へんに夕）は20日、中国蘇州のセキ品科技に対し、5,000万米ドルを増資し、モジュール、フラッシュメモリ、ローエンド・ミドルエンドの封止・検査などの生産ラインを設置することを発表し、中国市場での展開を正式に始動させた。セキ品の蘇州工場への投資は累計で１億3,000万米ドルに達する。21日付工商時報が伝えた。
経済部投資審議委員会（投審会）は今年４月、セキ品、日月光半導体（ＡＳＥ）など封止・検査４社に中国での工場設置を認可したが、これまで比較的大規模な投資行動をとったのは日月光だけだった。セキ品は現地のウエハー受託製造メーカー和艦科技と歩調を合わせて投資計画を進めているとみられる。和艦科技は月産能力約３万5,000枚で、すでに0.13マイクロメートルの試産を開始し、現地ＩＣ業者の注目を集めている。
現地半導体業者によると、セキ品の中国投資は日月光に比べかなり慎重だが、投資拡充の時期としては非常に適切だとの評価も上がっている。
