台北市の天母商圏で、太平洋崇光百貨（太平洋そごう）台北天母店が23日、同業他社に先駆けて創業祭（週年慶）セールを開始した。今年はブランド品１万台湾元（約３万3,000円）購入で商品券1,000元還元と前年の２倍に増額し、天母の高額消費者層を囲い込みたい考えだ。24日付工商時報が報じた。
大葉高島屋も今年は還元条件を緩和し、ブランド品8,000元購入で1,000ポイント（500元相当）を還元する。新光三越百貨台北天母店も26日から感謝慶と銘打ってセールを開始する。全館で5,000元以上の購入でプレゼントを贈呈する。
ただ、業界関係者は、ブランド品の商品力で天母商圏は信義商圏、忠孝復興商圏に劣っていると分析。購入者も信義商圏、忠孝復興商圏の方が良いと思っていることが問題だと指摘した。天母の百貨店市場の規模は、今年通年で100億元と前年比１割減が見込まれている。
