人気コメディアン、郭子乾がソウル市のホテルで大やけどを負ったトラブルをめぐり、韓国のホテルと裁判所の不当な対応に抗議する集会が５日台北駅構内で開かれ、台湾の芸能人ら50人が参加して郭子乾に声援を送った。
郭子乾（中央）を中心に「韓国は不当判決を撤回せよ！」と抗議の声を上げた（５日＝ＹＳＮ）
郭子乾によると昨年１月、ソウル市江南区の高級ホテル「ラマダソウル」に宿泊した際、電気ポットの底が抜け落ちて熱湯が右足にかかり大やけどを負った。仕事を一時中断せざるを得ないほどだったが、ホテル側は謝罪しないばかりか、賠償金の支払いや医療費の負担にも応じなかった。
郭子乾はこのためホテル側に賠償を求める民事裁判を起こしたが、韓国の裁判所はこの８月、「提出された証拠は捏造（ねつぞう）が疑われる。電気ポットを正しく使用しなかったためにやけどを負ったのに、ホテルに罪をなすりつけようとしている」という目を疑う理由で郭子乾の訴えを却下したのだった。
郭子乾は抗議集会で「事実をねじ曲げ、私の人格を踏みにじった」と判決を強烈に批判。こうした判決が前例として残れば、台湾人は今後韓国でトラブルに遭っても身の安全が何一つ守られない」と訴えた。
集会には余天や、曽国城、李李仁、侯怡君、馮媛甄ら台湾の人気芸能人が大勢参加した。このうちベテラン歌手の賀一航は「スポーツの審判など韓国に愛国者が多いのは構わないが、外国を貶めるのはやめてほしい」と話した。
会場では2,000人以上の抗議署名が集まった。今後１万人を目標に集め、郭子乾が韓国の上級裁判所に上訴する際に提出するという。
