和碩聯合科技（ペガトロン）は、年末の需要期を前に受注が満杯で、傘下の昌碩科技の上海工場では、顧客のアップルやソニー、マイクロソフトなどの新製品発売を前に従業員数を前年同期の７万人を上回る８万7,000人に増やして生産に当たっており、今後さらに増員する考えだ。同社は新規募集の他、従業員の引き留めを図るため、勤続３カ月以上で900人民元（約１万4,000円）、就業希望者１人紹介につき1,000人民元の特別手当を支給している。７日付蘋果日報が報じた。
許世奇・昌碩科技総経理は、毎年９月１日～10月15日は新学年の開始や農繁期などと重なり、人員が一番不足する時期だと指摘した。ただ今年は、紹介手当の支給額を据え置いた一方、支払い期間を従来の５カ月から３カ月に短縮したことが奏功し、毎日200人の紹介を受け、月間5,000～6,000人の増員を確保できているとしている。
証券会社のアナリストは、アップルのiPhone5cの出荷台数が第３四半期に1,000万台に達してペガトロンに2,400億台湾元（約8,000億円）の売上高をもたらし、９月売上高は過去最高の1,000億元に達する可能性もあると予測した。
