プラスチック製包装材料大手、炎洲集団傘下の万洲化学（旧・亜洲化学）は、中国でポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）テープ需要の年30％増が見込めるとして年内にも製造ラインを２本増設する計画で、これにより月産能力が150万トン増加する。現在のＰＶＣテープ生産能力は同2,100万平方メートル。12日付工商時報が報じた。
同社はまた、ベトナムでの生産能力を、二軸延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）で月産8,500万平方メートル、熱接着系樹脂およびポリエチレン（ＰＥ）保護膜で同2,000万平方メートル拡充した。
炎洲と万洲は第４四半期の見通しについて、需要増に伴いテープ、フィルム、梱包材などの販売業務は前期並の水準を維持し、黒字計上が期待できるとしている。
なお、炎洲傘下の万洲石化は上海で建設中のアクリル酸、アクリル酸ブチル（年産８万トン）とアクリル酸メチル（同２万トン）のプラントが来年２月にも稼働する予定だ。
