コンピューター周辺機器などの致伸科技（プリマックス・エレクトロニクス）は15日、デンマーク系の高級音響メーカー、Tymphany HK社の70%株式を8,400万米ドルで取得すると発表した。関連手続きは来年１月に完了予定で、致伸は今後、Tymphany社の事業と無線通信技術やリモコン、ブルートゥース・イヤホンなどをデジタル・ホーム部門に統合し、経営の「第４の柱」としたい考えだ。16日付工商時報が報じた。
致伸によると、デンマークをルーツとするTymphany社は80年の歴史を持ち、現在はイギリス領ヴァージン諸島に登記、運営本部は香港、生産拠点は中国・広東省恵州市に置いており、ボーズやバング＆オルフセン（Ｂ＆Ｏ）など世界的大手音響ブランドを顧客に持つ。昨年の同社業績は売上高が9,200万米ドル、純利益が700万米ドル。
なお致伸の梁立省董事長によると、同社のデジタル・ホーム部門の今年の売上高構成比は10%を大きく下回るが、Tymphany社の買収後、製品ラインアップ統合を進めれば15〜20%に拡大し、業績全体の大幅な成長につながるとの見通しを示した。
