産業用コンピュータ最大手、研華科技（アドバンテック）は15日、英国のインテリジェント・ディスプレイメーカー、ＧＰＥＧインターナショナルの100%株式を941万米ドルで取得したと発表した。今後、ＧＰＥＧの欧州カジノ市場における経験と知識にアドバンテックの営業チームおよびサービスネットワークを結合し、「Advantech−GPEG」ブランドで同分野での発展を目指す。16日付工商時報が報じた。
ＧＰＥＧ買収についてアドバンテックの劉克振董事長は、世界的にスマートシティ化、「モノのインターネット」発展が進む中、インテリジェント・ディスプレイは最も重要なユーザーインターフェイスおよび表示手段となるため、市場の将来性を好感していると説明した。
なおアドバンテックは、2010年にカジノ用ゲーム機向けにソフト・ハード両面の設計および生産を手掛ける英Innocore Gamingを買収しており、同社とＧＰＥＧのリソースを統合して欧州カジノ用コンピューター・プラットフォーム市場で統合ソリューションを提供していく方針だ。
