「台湾のアカデミー賞」と称される第50回金馬賞が23日、国父紀念館（台北市）で行われ、「一代宗師（グランド・マスター）」に主演した中国人女優チャン・ツィイー（章子怡）が最優秀主演女優賞を受賞した。チャン・ツィイーは過去３回同賞にノミネートされたが、４回目での初受賞となった。チャン・ツィイーはかつて中国の「金鶏賞」、香港の「金像賞」でも最優秀主演女優賞を受賞しており、同賞で中華圏の３大映画賞を制覇したことになる。24日付中国時報などが報じた。
最優秀主演男優賞受賞に輝いたリー・カンション（左）と最優秀主演女優賞のチャン・ツィイー（右）（23日＝中央社）
なお、最優秀主演男優賞に選ばれたのは台湾人男優のリー・カンション（李康生）で、主演作品「郊遊（英題、Stray Dogs）」の蔡明亮監督も同作品で最優秀監督賞に輝いた。最優秀長編作品賞はシンガポールの「爸媽不在家（英題、ILO ILO）」。
金馬賞は、作品中のセリフの２分の１以上が中華圏の言語、または華人の監督で、その他の主要キャスト、製作スタッフの５人以上も華人で構成された映画が対象。今年は50回を記念して、過去の受賞者40人以上が式典に参加した。ジャッキー・チェン（成龍）、トニー・レオン（梁朝偉）、アンディ・ラウ（劉徳華）など中華圏を代表するトップスターが集結する豪華な式典としても注目を集めた。
