自動車大手、裕隆企業集団の厳凱泰董事長は５日、今年の台湾自動車市場の規模は36万～37万台に達し、来年は40万台の大台を回復する可能性があると述べた。政府による台商（海外で事業展開する台湾系企業）のＵターン投資奨励が、市場の景気回復につながるとの見方だ。６日付工商時報が報じた。
厳董事長。中型ＳＵＶ（スポーツ用多目的車）「LUXGEN U6 Turbo（ラクスジェンＵ６ターボ）」が発売２週間で1,000台以上売れ、非常に機嫌が良かったようだ（５日＝中央社）
厳董事長は、今年の域内総生産（ＧＤＰ）成長率が２％を下回ったとしても、他の多くの国より高いと指摘した。その上で、台湾は経済大国に囲まれた環境にあり、転換が必要だと語った。
行政院主計総処が先月末に発表した今年のＧＤＰ成長率の予測値は1.74％で、従来予測の2.31％から下方修正され、２％を割り込んだ。
