金融持ち株会社の中華開発金融控股（開発金控）は、万泰商業銀行の買収に向け、価格などの条件がほぼ固まり、早ければ春節（旧正月）前にも合意に達する可能性が出てきた。10日付蘋果日報が伝えた。
開発金控は、凱基証券（ＫＧＩ）を買収したケースに倣い、株式交換と現金により、万泰銀を買収する意向とされ、万泰銀株式の１株当たり取得価格は17台湾元、買収額は総額で200億元（約700億円）以下が見込まれる。
また、傘下に中華開発工業銀行を置く開発金控が、万泰銀の買収に伴い、工業銀行と商業銀行の双方の免許を保有する点については、両免許の同時保有期間を３年以内とする方向性を金融監督管理委員会（金管会）に示している。消滅銀行は万泰銀で、銀行名についてはさらに検討を進めた上で公表される見通しだという。
同紙の報道内容について、開発金控、万泰銀は双方ともコメントを避けた。
