ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）が10日発表した11月連結売上高は前月比14.4％減、前年同月比0.1％増の443億3,000万台湾元（約1,540億円）で、過去８カ月で最低となった。半導体業界の在庫調整に加えて台湾元高の影響もあり、28ナノメートル製造プロセスの稼働率は満杯状態から90％以下に低下、出荷が落ち込んだ。11日付工商時報が報じた。
10〜11月の売上高は961億2,500万元となった。ＴＳＭＣは第４四半期通期で前期比9.6〜11.4％減の1,440億〜1,470億元を予想している。12月は中国の春節（旧正月）商戦を前にした出荷拡大を受けて478億7,500万〜508億7,500万元と、前月比８〜14.73％の増収を予想している。
なお証券会社は、20ナノプロセスの量産開始、28ナノプロセスの稼働率回復により、来年第１四半期は前期比約５％の減収となるものの、３月以降から力強い成長を回復するとの予測を示した。
