2007年のバイク市場は、光陽工業（KYMCO）、三陽工業、台湾山葉機車の主力３社を含めた総販売台数が、前年比6.17％増の78万3,005台を記録した。過去20年で最悪の落ち込みとなった自動車市場とは好対照となった。４日付工商時報が報じた。
台湾山葉の陳輝煌副総経理は、バイク市場の成長について、09年の第５期排ガス基準導入によってバイク１台当たりの生産コストが8,000～１万3,000台湾元（約２万7,000～４万3,800円）上昇し、販売価格に反映されることから、消費者が購入を急ぐ現象が起きたためと説明している。08年の市場の展望については、新古車が多く出回ってる状況から、昨年比小幅増の78万～80万台にとどまるという見方を示した。
三陽と光陽は今年、海外市場で２割以上の伸びを目標としている。三陽は主力のベトナム以外にも、フィリピン、マレーシア、欧州を強化し、海外市場で通年30万台の販売を目標としている。
