遠東集団（ファーイースタン・グループ）傘下の亜洲水泥（アジアセメント、亜泥）は７日、同社および中国子会社、亜洲水泥（中国）控股が中国セメント市場でシェア第２位の安徽海螺集団（安徽コンチ・グループ）および海螺創業控股と戦略提携を結ぶと発表した。今後、セメント関連製品や新型建材の生産技術、エネルギー消費に関する技術、鉱山の緑化、資源の総合利用、二酸化炭素（ＣＯ２）排出量の抑制などに関する協力、石炭、クリンカー、砂利などの相互調達を進める方針だ。８日付工商時報が報じた。
また亜洲水泥の徐旭東董事長は、「遠東集団にはセメント以外に、百貨店開発、不動産開発、運輸、通信、金融などの事業を抱えており、両グループは今回の提携をきっかけにさらなる協力について協議していく」との考えを示した。
その上で、海螺集団は中国で200カ所以上の土地資産を有しており、現在同国で積極的に都市化が進められる中、両グループは将来的に中低価格帯の住宅を共同開発する可能性があると説明した。
