鴻海精密工業が10日発表した2013年の連結売上高は前年比1.25％増の３兆9,500億台湾元（約13兆6,000億円）となり、昨年に続いて民間企業としての過去最高を更新した。主要顧客アップルの新製品iPhone5sとiPad Air、マイクロソフト（ＭＳ）、ソニー・コンピュータエンタテインメント（ＳＣＥ）のゲーム機「プレイステーション４（ＰＳ４）」の人気で９月から一気に売上高が伸びた。11日付経済日報などが報じた。
12月の連結売上高は前月比7.61％増、前年同月比18.87％増の4,909億3,100万元、第４四半期は前期比44.64％増の１兆3,300億元と、それぞれ単月および四半期ベースの過去最高を記録した。
今年の展望について鴻海は、引き続きモバイルデバイス市場での商機獲得を狙う他、ウエアラブルデバイス（装着型端末）やスマートテレビなどインターネットに接続可能な製品市場に攻勢をかけると表明した。また、海外生産および投資を拡大し、グループの競争力をさらに向上させる構えだ。
なお、証券会社は、同グループが組み立てを手掛けるiPhone各機種の総出荷台数が昨年の１億3,000万台から今年は１億5,800万台に達し、通年の連結売上高は４兆3,000億元に上ると予測している。
