中華汽車工業は７日、三菱アウトランダーの国産化モデル（排気量2,400cc）を３月までに発売すると発表した。販売目標は月1,000台。スポーツ多目的車（ＳＵＶ）商戦で和泰汽車、台湾ホンダなど競合メーカーに挑戦状をたたきつけた格好だ。８日付工商時報が伝えた。
国産化モデルは、ラジエーターカバー、ウィンカーなど一部のデザインを変更し、内装を充実させた。価格は75万～79万台湾元（約252万～265万円）で、30％のシェア獲得を目指す。
これに対し、和泰汽車は台北国際モーターショーで、来年以降の量産化を目指すトヨタのＳＵＶ「ＲＡＶ４」（同2,400cc）を展示した。台湾ホンダはＣＲ－Ｖとアウトランダーはデザインが異なり、直接の脅威とはならないとの立場だ。裕隆日産はローグ（同2,500cc）を発売し、将来的にエクストレイルに代わる国産化を視野に入れている。各社の新モデル投入でＳＵＶ市場での競争は激しさを増しそうだ。
